LPIC-1「基本システムサービス」練習問題(28問・解説つき)

LPIC-1(101/102 試験)「基本システムサービス」の4択問題集。正解と選択肢ごとの個別解説つきで、過去問対策・例題演習に。

主なテーマ:systemd時刻・ログ・MTA・印刷(CUPS)

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第1問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

systemdでサービスを「起動時に自動起動」させるには?

  1. systemctl start
  2. systemctl enable✓ 正解
  3. systemctl status
  4. systemctl reload
💡 enableで自動起動を有効化(リンク作成)。startはその場で起動するだけで、再起動後は元に戻ります。
✕ systemctl start:systemctl start はその場で起動するだけで、再起動後の自動起動は設定しません。
○ systemctl enable:正解。systemctl enable は自動起動を有効化(シンボリックリンク作成)します。
✕ systemctl status:systemctl status はサービスの状態確認用で、自動起動の設定はしません。
✕ systemctl reload:systemctl reload は設定の再読み込みで、自動起動の有効化はしません。
第2問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

systemdの既定起動ターゲットを確認するコマンドは?

  1. systemctl get-default✓ 正解
  2. systemctl status
  3. runlevel
  4. init q
💡 systemctl get-default で既定ターゲット(multi-user/graphical等)を確認。変更はset-defaultです。
○ systemctl get-default:正解。systemctl get-default で既定の起動ターゲットを確認します。
✕ systemctl status:systemctl status は個々のサービス/全体の状態表示で、既定ターゲットの確認ではありません。
✕ runlevel:runlevel は現在のSysVinit互換ランレベルを示すもので、systemdの既定確認ではありません。
✕ init q:init q はinitに設定再読込を指示するもので、既定ターゲットの確認はしません。
第3問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

systemdのログを閲覧するコマンドは?

  1. journalctl✓ 正解
  2. dmesg
  3. cat /var/log
  4. tail -f
💡 journalctlでsystemdのログを閲覧。-u でサービス指定、-f で追従。従来のsyslogに相当します。
○ journalctl:正解。journalctl でsystemdのジャーナルログを閲覧します(-uで指定,-fで追従)。
✕ dmesg:dmesg はカーネルリングバッファの表示で、systemdログ全般の閲覧ではありません。
✕ cat /var/log:cat /var/log はディレクトリでありファイルではないため、そのままでは閲覧できません。
✕ tail -f:tail -f は任意ファイルの追従表示で、journal自体の閲覧専用コマンドではありません。
第4問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

systemd環境で時刻やNTP同期を管理するコマンドは?

  1. date -s
  2. hwclock
  3. cal
  4. timedatectl✓ 正解
💡 timedatectlで時刻・タイムゾーン・NTP同期を管理します。set-ntp trueで同期を有効化。calはカレンダー表示です。
✕ date -s:date -s は手動で時刻を設定するもので、NTP同期の管理は行いません。
✕ hwclock:hwclock はハードウェアクロックの参照/設定で、NTP同期の統合管理はしません。
✕ cal:cal はカレンダーを表示するコマンドで、時刻やNTPの管理はしません。
○ timedatectl:正解。timedatectl で時刻・タイムゾーン・NTP同期を管理します(set-ntp trueで同期有効化)。
第5問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

rsyslog の設定で、ファシリティ「mail」のうちプライオリティ「err」以上のメッセージだけを /var/log/mail-error.log に記録したい。/etc/rsyslog.conf に記述する正しい行はどれか。

  1. mail.err /var/log/mail-error.log✓ 正解
  2. mail.=err /var/log/mail-error.log
  3. mail.!err /var/log/mail-error.log
  4. mail.* /var/log/mail-error.log
💡 「facility.priority」の書式では、指定したプライオリティ以上(同等含む)がすべて対象になる。mail.err は err 以上(err, crit, alert, emerg)を記録する。mail.=err はちょうど err のみ、mail.! は除外、mail.* は全プライオリティを意味する。
○ mail.err /var/log/mail-error.log:mail.errはerr以上(err,crit,alert,emerg)を記録し、設問の要件に合致するため正しい。
✕ mail.=err /var/log/mail-error.log:mail.=errはちょうどerrのみを対象とし、それより上位を記録しない。
✕ mail.!err /var/log/mail-error.log:mail.!errはerrを除外する指定で、err以上の記録という要件に反する。
✕ mail.* /var/log/mail-error.log:mail.*は全プライオリティを記録し、err以上に限定する要件に合わない。
第6問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
$

コマンドラインからシェルスクリプト内などで、ファシリティ user・プライオリティ notice として「Backup finished」という独自メッセージを syslog に送るコマンドはどれか。

  1. logger -p user.notice "Backup finished"✓ 正解
  2. syslog -p user.notice "Backup finished"
  3. rsyslog user.notice "Backup finished"
  4. echo user.notice "Backup finished" > /dev/log
💡 logger は任意のメッセージを syslog に送るコマンド。-p オプションで facility.priority を指定する。指定しない場合は既定で user.notice が使われる。
○ logger -p user.notice "Backup finished":logger -p user.notice はファシリティ・プライオリティを指定してsyslogに送れるため正しい。
✕ syslog -p user.notice "Backup finished":syslogというメッセージ送信コマンドは存在せず、この用途には使えない。
✕ rsyslog user.notice "Backup finished":rsyslogはログデーモンであり、メッセージ送信コマンドとしては使えない。
✕ echo user.notice "Backup finished" > /dev/log:echoを/dev/logへ書く方法は正しいsyslog形式を満たさず、確実な送信手段ではない。
第7問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

logrotate に関する説明として正しいものはどれか。

  1. ログのローテーション対象や世代数などの個別設定は通常 /etc/logrotate.d/ 配下のファイルに置かれる✓ 正解
  2. logrotate はデーモンとして常駐し、ファイルサイズを常時監視している
  3. 圧縮を有効にするには設定ファイルに rotate ディレクティブを記述する
  4. logrotate の主設定ファイルは /etc/rsyslog.conf である
💡 logrotate の主設定は /etc/logrotate.conf で、各パッケージ固有の設定は /etc/logrotate.d/ に置かれる。常駐デーモンではなく cron 等から定期実行される。圧縮は compress ディレクティブ、rotate は保持する世代数を指定する。
○ ログのローテーション対象や世代数などの個別設定は通常 /etc/logrotate.d/ 配下のファイルに置かれる:個別設定が/etc/logrotate.d/配下に置かれるのは正しいlogrotateの仕組みである。
✕ logrotate はデーモンとして常駐し、ファイルサイズを常時監視している:logrotateは常駐デーモンではなくcron等から定期実行されるため誤り。
✕ 圧縮を有効にするには設定ファイルに rotate ディレクティブを記述する:圧縮を有効にするのはcompressディレクティブで、rotateは世代数の指定である。
✕ logrotate の主設定ファイルは /etc/rsyslog.conf である:logrotateの主設定は/etc/logrotate.confで、/etc/rsyslog.confではない。
第8問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
#

/etc/aliases を編集してメールエイリアスを追加・変更した後、その内容を Postfix などの MTA に反映させる(aliases.db を再生成する)ために実行するコマンドはどれか。

  1. newaliases✓ 正解
  2. postalias reload
  3. aliases -r
  4. mailq -f /etc/aliases
💡 /etc/aliases はテキストだが、MTA は高速化のためインデックス化された aliases.db を参照する。newaliases(= sendmail -bi、postalias /etc/aliases 相当)を実行してデータベースを再構築する必要がある。
○ newaliases:newaliasesは/etc/aliasesからaliases.dbを再生成しMTAに反映できるため正しい。
✕ postalias reload:postalias reloadは構文が誤りで、reloadではなく対象ファイルを指定する必要がある。
✕ aliases -r:aliases -rというコマンドは存在せず、DB再生成には使えない。
✕ mailq -f /etc/aliases:mailqはメールキューの確認コマンドで、エイリアスDBの再生成は行わない。
第9問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
$

送信できずにキューに滞留しているメールの一覧(メールキュー)を確認するコマンドはどれか。

  1. mailq✓ 正解
  2. mail -q
  3. lpq
  4. newaliases -l
💡 mailq は MTA のメールキューに残っているメッセージの一覧を表示する(sendmail -bp と同等)。lpq は印刷キューの確認、newaliases はエイリアスDB再生成で用途が異なる。
○ mailq:mailqはMTAのメールキューに残るメッセージ一覧を表示するため正しい。
✕ mail -q:mail -qはメール送受信コマンドのオプションで、キュー表示の用途ではない。
✕ lpq:lpqは印刷キューの確認コマンドで、メールキューの表示には使えない。
✕ newaliases -l:newaliases -lはエイリアスDB再生成系で、メールキュー表示は行わない。
第10問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

ユーザーが自分のホームディレクトリに ~/.forward ファイルを作成し、その中に「alice@example.com」とだけ記述した。この場合の動作として正しいものはどれか。

  1. このユーザー宛のメールが alice@example.com に転送される✓ 正解
  2. alice@example.com から届いたメールだけが受信拒否される
  3. システム全体のメールが alice@example.com に転送される
  4. newaliases を実行するまで設定は一切無効である
💡 ~/.forward は各ユーザーが自分宛メールの転送先を指定するためのファイルで、root 権限や newaliases は不要。記述した宛先(ここでは alice@example.com)へメールが転送される。/etc/aliases と異なりユーザー単位で機能する。
○ このユーザー宛のメールが alice@example.com に転送される:~/.forwardに転送先を書くと自分宛メールがその宛先へ転送されるため正しい。
✕ alice@example.com から届いたメールだけが受信拒否される:~/.forwardは転送設定であり、特定送信元からの受信拒否を行うものではない。
✕ システム全体のメールが alice@example.com に転送される:~/.forwardはユーザー単位の転送設定で、システム全体のメールは転送しない。
✕ newaliases を実行するまで設定は一切無効である:~/.forwardはnewalias不要で即時有効であり、実行待ちという記述は誤り。
第11問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
$

CUPS 環境で、利用可能なプリンタの一覧と各プリンタの状態(稼働中かどうか)を確認したい。最も適切なコマンドはどれか。

  1. lpstat -p✓ 正解
  2. lprm -a
  3. lpr -P all
  4. lpq -clear
💡 lpstat はCUPSのプリンタやジョブの状態を表示するコマンドで、-p オプションでプリンタ名と稼働状態を一覧表示する(-a で受付状態)。lpr は印刷投入、lprm はジョブ削除、lpq は印刷キュー表示で目的が異なる。
○ lpstat -p:lpstat -pはプリンタ名と稼働状態を一覧表示でき、設問の目的に合致するため正しい。
✕ lprm -a:lprm -aはジョブ削除用のコマンドで、プリンタ一覧の確認には使えない。
✕ lpr -P all:lprは印刷ジョブの投入コマンドで、状態確認の用途ではない。
✕ lpq -clear:lpqは印刷キューの表示用で、プリンタの稼働状態一覧には適さない。
第12問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
#

ハードウェアクロック(RTC)の現在時刻を読み取って表示するコマンドはどれか。

  1. hwclock -r✓ 正解
  2. hwclock -w
  3. hwclock --systohc
  4. date -s
💡 hwclock -r(--show と同義)はハードウェアクロックを読み取って表示する。-w(--systohc)はシステム時刻をRTCへ書き込み、--hctosys はRTCからシステム時刻へ反映する。date -s はシステム時刻の手動設定で、RTCの読み取りではない。
○ hwclock -r:正解。hwclock -r はハードウェアクロックを読み取って現在時刻を表示する。
✕ hwclock -w:hwclock -w はシステム時刻をRTCへ書き込む操作で、読み取り表示ではない。
✕ hwclock --systohc:hwclock --systohc も -w と同じくシステム時刻をRTCへ書き込む指定で、表示はしない。
✕ date -s:date -s はシステム時刻の手動設定で、ハードウェアクロックの読み取りではない。
第13問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
#

現在のシステム時刻をハードウェアクロック(RTC)へ書き込んで同期させるコマンドはどれか。

  1. hwclock --systohc✓ 正解
  2. hwclock --hctosys
  3. hwclock -r
  4. timedatectl --rtc
💡 hwclock --systohc(-w と同義)はシステム時刻をハードウェアクロックへ書き込む。--hctosys は逆にRTCからシステム時刻へ反映する。-r はRTCの読み取り表示で、timedatectl --rtc という単独オプションは存在しない。
○ hwclock --systohc:正解。hwclock --systohc はシステム時刻をRTCへ書き込んで同期させる(-w と同義)。
✕ hwclock --hctosys:hwclock --hctosys はRTCからシステム時刻へ反映する逆方向の操作である。
✕ hwclock -r:hwclock -r はRTCを読み取って表示するだけで、書き込みは行わない。
✕ timedatectl --rtc:timedatectl --rtc という単独オプションは存在せず、RTCへの書き込み指定にはならない。
第14問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
#

timedatectl を用いてシステムのタイムゾーンを Asia/Tokyo に設定するコマンドはどれか。

  1. timedatectl set-timezone Asia/Tokyo✓ 正解
  2. timedatectl set-time Asia/Tokyo
  3. timedatectl set-ntp Asia/Tokyo
  4. timedatectl timezone Asia/Tokyo
💡 timedatectl set-timezone <ゾーン> でタイムゾーンを設定し、/etc/localtime のリンクが更新される。set-time は時刻そのものの設定、set-ntp は時刻同期(NTP)の有効・無効切り替えで、timezone という単独サブコマンドは存在しない。
○ timedatectl set-timezone Asia/Tokyo:正解。timedatectl set-timezone Asia/Tokyo でタイムゾーンを設定し /etc/localtime が更新される。
✕ timedatectl set-time Asia/Tokyo:set-time は時刻そのものを設定するサブコマンドで、タイムゾーン設定ではない。
✕ timedatectl set-ntp Asia/Tokyo:set-ntp はNTP時刻同期の有効・無効を切り替えるもので、タイムゾーン設定ではない。
✕ timedatectl timezone Asia/Tokyo:timezone という単独サブコマンドは存在せず、設定には set-timezone を使う。
第15問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

システムのローカルタイムゾーン情報を保持する /etc/localtime について正しい説明はどれか。

  1. 通常 /usr/share/zoneinfo 配下のゾーンファイルへのシンボリックリンク(またはコピー)である✓ 正解
  2. NTPサーバのアドレスを記述するプレーンテキストファイルである
  3. rsyslog がログのタイムスタンプ形式を決めるために読む設定ファイルである
  4. ハードウェアクロックの時刻を秒単位で記録するバイナリログである
💡 /etc/localtime は /usr/share/zoneinfo 配下にあるタイムゾーンデータ(例 Asia/Tokyo)へのシンボリックリンク、またはそのコピーである。timedatectl set-timezone やゾーン情報の更新で切り替わる。NTPサーバの指定やrsyslogの設定とは無関係である。
○ 通常 /usr/share/zoneinfo 配下のゾーンファイルへのシンボリックリンク(またはコピー)である:正解。/etc/localtime は /usr/share/zoneinfo 配下のゾーンファイルへのリンク(またはコピー)である。
✕ NTPサーバのアドレスを記述するプレーンテキストファイルである:NTPサーバのアドレスは /etc/ntp.conf や chrony.conf に記述するもので、/etc/localtime ではない。
✕ rsyslog がログのタイムスタンプ形式を決めるために読む設定ファイルである:ログのタイムスタンプ形式はrsyslogの設定で扱うもので、/etc/localtime の役割ではない。
✕ ハードウェアクロックの時刻を秒単位で記録するバイナリログである:/etc/localtime はタイムゾーンデータであり、ハードウェアクロックのバイナリログではない。
第16問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
$

chrony 環境で、現在参照しているNTPサーバ(タイムソース)の一覧と状態を確認するコマンドはどれか。

  1. chronyc sources✓ 正解
  2. chronyc tracking
  3. chronyd sources
  4. ntpq -c sources
💡 chronyc sources は chrony が参照しているタイムソースの一覧と各々の状態を表示する。chronyc tracking は自システムの同期状況(基準ソースや誤差など)の確認、chronyd はデーモン本体であり問い合わせ用クライアントではない。ntpq は ntpd 用のツールで chrony 用ではない。
○ chronyc sources:正解。chronyc sources は参照中のタイムソース一覧と状態を表示する。
✕ chronyc tracking:chronyc tracking は自システムの同期状況(基準ソースや誤差)を表示するもので、ソース一覧ではない。
✕ chronyd sources:chronyd はデーモン本体であり、問い合わせを行うクライアントコマンドではない。
✕ ntpq -c sources:ntpq は ntpd 用の問い合わせツールで、chrony のソース確認には使わない。
第17問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

chrony を使うシステムで、参照するNTPサーバを指定する主設定ファイルはどれか。

  1. /etc/chrony.conf✓ 正解
  2. /etc/ntp.conf
  3. /etc/chronyc.conf
  4. /etc/systemd/timesyncd.conf
💡 chrony の主設定ファイルは /etc/chrony.conf(ディストリビューションにより /etc/chrony/chrony.conf)で、server や pool 行で参照先NTPサーバを指定する。/etc/ntp.conf は ntpd 用、timesyncd.conf は systemd-timesyncd 用で chrony とは別である。
○ /etc/chrony.conf:正解。chrony の主設定ファイルは /etc/chrony.conf で、server や pool 行で参照先を指定する。
✕ /etc/ntp.conf:/etc/ntp.conf は ntpd の設定ファイルで、chrony の設定には使われない。
✕ /etc/chronyc.conf:/etc/chronyc.conf というファイルは存在せず、chronyc は問い合わせクライアントである。
✕ /etc/systemd/timesyncd.conf:/etc/systemd/timesyncd.conf は systemd-timesyncd 用の設定で、chrony とは別の仕組みである。
第18問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
$

ntpd を使うシステムで、ピア(参照サーバ)との同期状況の一覧を表示する ntpq のコマンドはどれか。

  1. ntpq -p✓ 正解
  2. ntpq -c tracking
  3. ntpd -q
  4. ntpdate -p
💡 ntpq -p は ntpd が参照しているピアの一覧と、各サーバの遅延・オフセット・jitter などの同期状況を表示する。ntpd -q はデーモンを一度だけ同期して終了させる動作、ntpdate は別の時刻設定コマンドで、用途が異なる。
○ ntpq -p:正解。ntpq -p は参照ピアの一覧と遅延・オフセット等の同期状況を表示する。
✕ ntpq -c tracking:ntpq -c tracking は chrony 由来のコマンド指定で、ntpd のピア一覧表示の標準ではない。
✕ ntpd -q:ntpd -q はデーモンを一度同期して終了させる動作で、状態一覧表示ではない。
✕ ntpdate -p:ntpdate は別の時刻同期コマンドで、-p でピア一覧を表示する用途ではない。
第19問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

rsyslog のセレクタ「*.emerg」が意味する内容として正しいものはどれか。

  1. すべてのファシリティの emerg(最高位)プライオリティのメッセージ✓ 正解
  2. ファシリティ emerg のすべてのプライオリティ
  3. すべてのファシリティかつすべてのプライオリティ
  4. emerg を除いたすべてのプライオリティ
💡 セレクタは「ファシリティ.プライオリティ」で、左の * は全ファシリティ、右の emerg は最高位プライオリティを指す。よって *.emerg は全ファシリティの emerg メッセージを意味する。全プライオリティを表すのは *.* で、除外は ! を用いる。
○ すべてのファシリティの emerg(最高位)プライオリティのメッセージ:正解。*.emerg は全ファシリティの emerg(最高位)プライオリティを意味する。
✕ ファシリティ emerg のすべてのプライオリティ:ファシリティ名は左側に書くもので、emerg はプライオリティ名でありファシリティではない。
✕ すべてのファシリティかつすべてのプライオリティ:全ファシリティかつ全プライオリティを表すのは *.* で、*.emerg ではない。
✕ emerg を除いたすべてのプライオリティ:プライオリティを除外するには ! を用いるもので、*.emerg は除外指定ではない。
第20問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

rsyslog のプライオリティ(重大度)を低い方から高い方へ正しく並べたものはどれか。

  1. debug, info, notice, warning, err, crit, alert, emerg✓ 正解
  2. emerg, alert, crit, err, warning, notice, info, debug
  3. info, debug, warning, notice, err, crit, emerg, alert
  4. debug, notice, info, warning, crit, err, alert, emerg
💡 syslog のプライオリティは重大度の低い順に debug, info, notice, warning, err, crit, alert, emerg の8段階である。emerg が最も重大で、debug が最も軽い。facility.priority で指定したプライオリティ以上が記録対象になる。
○ debug, info, notice, warning, err, crit, alert, emerg:正解。debug から emerg へ向かって重大度が高くなる正しい並びである。
✕ emerg, alert, crit, err, warning, notice, info, debug:これは高い方から低い方への並びで、設問の「低い方から高い方へ」とは逆である。
✕ info, debug, warning, notice, err, crit, emerg, alert:info と debug、notice の順序が誤っており、正しい重大度順になっていない。
✕ debug, notice, info, warning, crit, err, alert, emerg:notice と info の順や crit と err の順が入れ替わっており、正しい並びではない。
第21問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

Debian系の標準構成で、認証関連(auth, authpriv)のログが主に記録されるファイルはどれか。

  1. /var/log/auth.log✓ 正解
  2. /var/log/secure
  3. /var/log/messages
  4. /var/log/dmesg
💡 Debian/Ubuntu系では認証関連のログは /var/log/auth.log に、一般的なシステムログは /var/log/syslog に記録される。RHEL系では認証ログが /var/log/secure、一般ログが /var/log/messages となる。dmesg はカーネルの起動メッセージである。
○ /var/log/auth.log:正解。Debian系では認証関連ログが /var/log/auth.log に記録される。
✕ /var/log/secure:/var/log/secure は RHEL系での認証ログで、Debian系の標準ではない。
✕ /var/log/messages:/var/log/messages は RHEL系の一般システムログで、Debian系の認証ログではない。
✕ /var/log/dmesg:/var/log/dmesg はカーネルの起動時メッセージで、認証ログではない。
第22問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
#

journalctl で、ユニット sshd.service のログのうちプライオリティが err 以上のものだけを表示するコマンドはどれか。

  1. journalctl -u sshd.service -p err✓ 正解
  2. journalctl -f sshd.service -p err
  3. journalctl -b sshd.service --priority high
  4. journalctl --unit sshd.service -k err
💡 -u(--unit)で対象ユニットを、-p(--priority)で表示する最低プライオリティを指定する。-p err は err 以上(err, crit, alert, emerg)を表示する。-f はリアルタイム追従、-b は現在ブート、-k はカーネルメッセージ限定で、用途が異なる。
○ journalctl -u sshd.service -p err:正解。-u でユニットを、-p err でプライオリティ err 以上を絞り込んで表示する。
✕ journalctl -f sshd.service -p err:-f はログを追従表示するオプションで、ユニット指定の引数の置き方も誤っている。
✕ journalctl -b sshd.service --priority high:--priority high という値の指定はなく、プライオリティは err などの名称か数値で指定する。
✕ journalctl --unit sshd.service -k err:-k はカーネルメッセージ限定のオプションで、ユニットのプライオリティ絞り込みではない。
第23問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
#

systemd のジャーナルが肥大化したため、保存サイズが合計1Gを超えないよう古いログを削除したい。適切なコマンドはどれか。

  1. journalctl --vacuum-size=1G✓ 正解
  2. journalctl --rotate=1G
  3. journalctl --flush=1G
  4. journalctl --since 1G
💡 journalctl --vacuum-size=1G はジャーナルの保存サイズが指定値を超えないよう、古いアーカイブから削除する。経過時間で削るには --vacuum-time を使う。--rotate=1G や --since 1G、--flush=1G はいずれもサイズ指定削除の構文ではない。
○ journalctl --vacuum-size=1G:正解。--vacuum-size=1G は保存サイズが1Gを超えないよう古いログを削除する。
✕ journalctl --rotate=1G:--rotate はジャーナルファイルのローテーションを行うもので、サイズ値は取らない。
✕ journalctl --flush=1G:--flush はランタイムからディスクへログを書き出す操作で、サイズ指定削除ではない。
✕ journalctl --since 1G:--since は表示の開始時刻を指定するもので、サイズ単位の削除には使えない。
第24問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

systemd-journald のログを再起動後も残す(永続化する)ための設定として適切なものはどれか。

  1. /etc/systemd/journald.conf で Storage=persistent を設定する✓ 正解
  2. /etc/rsyslog.conf で Storage=persistent を設定する
  3. /etc/logrotate.conf で persistent ディレクティブを追加する
  4. journalctl -f を常時実行しておく
💡 journald のログは既定では揮発(/run 配下)だが、/etc/systemd/journald.conf の Storage=persistent を設定し /var/log/journal を用意すると、再起動後もログが保持される。rsyslog や logrotate の設定、journalctl -f は永続化の手段ではない。
○ /etc/systemd/journald.conf で Storage=persistent を設定する:正解。/etc/systemd/journald.conf の Storage=persistent でジャーナルを永続化できる。
✕ /etc/rsyslog.conf で Storage=persistent を設定する:rsyslog の設定ファイルに Storage ディレクティブはなく、journald の永続化はできない。
✕ /etc/logrotate.conf で persistent ディレクティブを追加する:logrotate はログの世代管理を行うもので、journald の永続化設定とは無関係である。
✕ journalctl -f を常時実行しておく:journalctl -f はログの追従表示で、ログの永続化を行うものではない。
第25問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

logrotate の設定で、ローテーションのたびに古いログを gzip 等で圧縮させるディレクティブはどれか。

  1. compress✓ 正解
  2. rotate
  3. daily
  4. size
💡 compress を指定するとローテーション後の古いログが圧縮される。rotate は保持する世代数、daily は日次でのローテーション間隔、size はサイズ到達でローテーションさせる条件であり、圧縮の指定ではない。
○ compress:正解。compress はローテーション後の古いログを圧縮するディレクティブである。
✕ rotate:rotate は保持する世代数を指定するもので、圧縮の指定ではない。
✕ daily:daily は日次でローテーションさせる間隔指定で、圧縮とは別である。
✕ size:size はサイズ到達時にローテーションさせる条件で、圧縮の指定ではない。
第26問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス

CUPS(Common Unix Printing System)の管理用Webインターフェースが標準で待ち受けるTCPポート番号はどれか。

  1. 631✓ 正解
  2. 515
  3. 25
  4. 161
💡 CUPS は IPP(Internet Printing Protocol)を用い、管理用WebインターフェースやIPP通信は標準でTCP 631 を使う。515 は旧来の LPD/LPR、25 はSMTP(メール送信)、161 はSNMPのポートで、印刷管理用ではない。
○ 631:正解。CUPS は IPP を用い、標準でTCP 631 を待ち受ける。
✕ 515:515 は旧来の LPD/LPR が使うポートで、CUPS の管理インターフェースの標準ではない。
✕ 25:25 はSMTP(メール送信)のポートで、印刷とは無関係である。
✕ 161:161 はSNMP(ネットワーク管理)のポートで、CUPS の標準ポートではない。
第27問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
#

systemd 環境で、サービス sshd を再起動するコマンドはどれですか。

  1. systemctl restart sshd✓ 正解
  2. systemctl reload sshd
  3. systemctl enable sshd
  4. service sshd reset
💡 restart は停止して起動し直します。reload は設定再読込のみ、enable は自動起動の有効化です。
○ systemctl restart sshd:systemctl restart はサービスを停止してから起動し直す正しい指定です。
✕ systemctl reload sshd:systemctl reload は設定の再読込のみで、プロセスの再起動は行いません。
✕ systemctl enable sshd:systemctl enable は自動起動を有効化するだけで、サービスの再起動はしません。
✕ service sshd reset:service の reset というサブコマンドは存在せず、再起動はできません。
第28問 ・ LPIC-1 / 基本システムサービス ・ コマンド問題
$

systemd の既定の起動ターゲットを確認するコマンドはどれですか。

  1. systemctl get-default✓ 正解
  2. systemctl set-default
  3. systemctl default
  4. runlevel
💡 get-default で既定ターゲットを確認します。set-default は変更、runlevel は現在のSysVランレベル表示です。
○ systemctl get-default:systemctl get-default は既定の起動ターゲットを確認する正しいコマンドです。
✕ systemctl set-default:systemctl set-default は既定ターゲットを変更するコマンドで、確認用ではありません。
✕ systemctl default:systemctl default は既定ターゲットへ即座に遷移させる動作で、確認表示ではありません。
✕ runlevel:runlevel は現在のSysVランレベルを表示し、systemdの既定ターゲット確認とは異なります。
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