LPIC-1「ユーザーインターフェースとデスクトップ」練習問題(11問・解説つき)

LPIC-1(101/102 試験)「ユーザーインターフェースとデスクトップ」の4択問題集。正解と選択肢ごとの個別解説つきで、過去問対策・例題演習に。

主なテーマ:X11・ディスプレイマネージャ・アクセシビリティ

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第1問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ

viで変更を保存して終了するコマンドは?

  1. :q!
  2. :wq✓ 正解
  3. dd
  4. :set
💡 :wq で保存して終了(ZZでも可)。:q! は保存せず破棄して終了します。ddは行削除です。
✕ :q!::q! は変更を保存せず破棄して終了するコマンドで、保存はしません。
○ :wq:正解。:wq で変更を保存して終了します(ZZでも同様)。
✕ dd:dd はカーソル行を削除するコマンドで、保存終了の操作ではありません。
✕ :set::set はviのオプション設定用コマンドで、保存や終了は行いません。
第2問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ

X Window System で、Xクライアント(アプリケーション)が描画先のXサーバを特定するために参照する環境変数はどれか。

  1. TERM
  2. DISPLAY✓ 正解
  3. XSERVER
  4. XSESSION
💡 DISPLAY 環境変数(例: :0 や host:0.0)が接続先のXサーバ・スクリーンを指定します。Xではアプリ側がクライアント、画面表示側がサーバである点に注意します。
✕ TERM:TERMは端末の種類を示す変数で、Xサーバの接続先指定には使われない。
○ DISPLAY:DISPLAYはXクライアントが接続するXサーバとスクリーンを指定するため正しい。
✕ XSERVER:XSERVERという標準環境変数は存在せず、接続先の指定には使われない。
✕ XSESSION:XSESSIONはセッション種別に関わる場合があるが、Xサーバの特定には使われない。
第3問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ

GDM・LightDM・SDDM・XDM に共通する役割として正しいものはどれか。

  1. ウィンドウの装飾や移動を行うウィンドウマネージャである
  2. グラフィカルなログイン画面を提供しセッションを開始するディスプレイマネージャである✓ 正解
  3. X サーバ本体としてハードウェアを直接制御する
  4. パッケージの依存関係を解決するツールである
💡 これらはディスプレイマネージャで、グラフィカルログイン(認証)とXセッション開始を担います。GDMはGNOME、SDDMはKDE Plasma、LightDMはXfce等、XDMは古典的な実装です。
✕ ウィンドウの装飾や移動を行うウィンドウマネージャである:ウィンドウマネージャはウィンドウ装飾等を担当し、ログイン画面提供とは役割が異なる。
○ グラフィカルなログイン画面を提供しセッションを開始するディスプレイマネージャである:これらはグラフィカルログインとセッション開始を担うディスプレイマネージャで正しい。
✕ X サーバ本体としてハードウェアを直接制御する:Xサーバ本体ではなく、認証とセッション開始を担うのがディスプレイマネージャである。
✕ パッケージの依存関係を解決するツールである:パッケージ依存関係の解決はapt等の役割で、ディスプレイマネージャの機能ではない。
第4問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ ・ コマンド問題
$

リモートホストにSSHで接続し、リモートのGUIアプリを手元の画面に表示させる(X11フォワーディング)ために付けるsshオプションはどれか。

  1. ssh -L
  2. ssh -D
  3. ssh -X✓ 正解
  4. ssh -N
💡 -X はX11フォワーディングを有効にし、リモートのXクライアントの描画を手元のXサーバへ転送します。信頼付き転送は-Y。-L/-Dはポート/動的フォワーディングです。
✕ ssh -L:-Lはローカルポートフォワーディングで、X11転送を有効にするものではない。
✕ ssh -D:-Dは動的(SOCKS)フォワーディングで、X11転送の有効化には使わない。
○ ssh -X:-XはX11フォワーディングを有効にし、リモートGUIを手元に表示でき正しい。
✕ ssh -N:-Nはコマンドを実行せず転送のみ行うもので、X11転送を有効化しない。
第5問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ

視覚障碍のあるユーザ向けに、画面の内容を音声で読み上げるLinuxのスクリーンリーダはどれか。

  1. Orca✓ 正解
  2. Compiz
  3. Mutter
  4. PulseAudio
💡 Orca はGNOME等で使われるスクリーンリーダで、テキストを音声合成や点字で出力します。CompizやMutterはウィンドウマネージャ/コンポジタ、PulseAudioは音声サーバです。
○ Orca:OrcaはGNOME等で使われるスクリーンリーダで、画面内容を音声で読み上げるため正しい。
✕ Compiz:Compizはウィンドウマネージャ(コンポジタ)で、画面読み上げ機能はない。
✕ Mutter:MutterはGNOMEのウィンドウマネージャで、スクリーンリーダではない。
✕ PulseAudio:PulseAudioは音声サーバで、画面内容の読み上げは行わない。
第6問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ ・ コマンド問題
$

ホスト名 client01 からのXサーバへのアクセスをホストベースACLで許可するコマンドはどれか。

  1. xauth add client01
  2. xhost +client01✓ 正解
  3. xset +client01
  4. export DISPLAY=client01
💡 xhost +ホスト名 で指定ホストにXサーバへの接続を許可します(- で拒否)。xauthはMITマジッククッキー方式の認証情報を扱うコマンドで、目的が異なります。
✕ xauth add client01:xauthはMITマジッククッキー方式の認証情報を扱うコマンドで、ホストベース許可とは異なる。
○ xhost +client01:xhost +ホスト名で指定ホストにXサーバ接続を許可するため正しい。
✕ xset +client01:xsetはキーボードや画面省電力等の設定用で、アクセス許可には使えない。
✕ export DISPLAY=client01:DISPLAYの設定は接続先の指定であり、サーバ側のアクセス許可は行わない。
第7問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ

Xorg(X11)サーバの設定を記述するファイルとして正しい組み合わせはどれか。

  1. /etc/X11/xorg.conf と /etc/X11/xorg.conf.d/ 配下の .conf 断片ファイル✓ 正解
  2. /etc/xinit/Xclients と /etc/X11/Xsession のみ
  3. /etc/sysconfig/displaymanager と ~/.bashrc
  4. /proc/x11/config と /sys/class/drm/xorg
💡 Xorgのメイン設定は /etc/X11/xorg.conf で、断片化した設定は /etc/X11/xorg.conf.d/ 配下の .conf ファイルに分割して置けます。最近のXorgは多くを自動検出するため、これらが無くても起動できます。
○ /etc/X11/xorg.conf と /etc/X11/xorg.conf.d/ 配下の .conf 断片ファイル:正解。Xorgの設定は /etc/X11/xorg.conf 本体と /etc/X11/xorg.conf.d/ の断片ファイルで構成されます。
✕ /etc/xinit/Xclients と /etc/X11/Xsession のみ:Xclients/Xsessionはセッション起動スクリプト関連で、Xサーバ本体のデバイス設定ファイルではありません。
✕ /etc/sysconfig/displaymanager と ~/.bashrc:displaymanagerやbashrcはディスプレイマネージャ選択やシェル設定で、Xorgサーバ設定ファイルではありません。
✕ /proc/x11/config と /sys/class/drm/xorg:/procや/sysはカーネルの仮想FSで、Xorgの設定ファイルが置かれる場所ではありません。
第8問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ

WaylandとX11(Xorg)の違いに関する説明として最も適切なものはどれか。

  1. WaylandはX11のネットワーク透過機能を強化した上位互換プロトコルである
  2. WaylandではコンポジタがディスプレイサーバとWindowマネージャの役割を統合し、伝統的なXサーバを介さない✓ 正解
  3. WaylandはX11と異なりGUIを一切持たないテキスト専用の仕組みである
  4. Waylandは描画にDISPLAY変数とxhostによるホスト認証を必須とする
💡 Waylandではコンポジタがディスプレイサーバ・コンポジタ・ウィンドウマネージャの役割を兼ね、クライアントが直接コンポジタと通信します。X11のような独立したXサーバやネットワーク透過(リモート表示)の仕組みは標準では持たず、必要ならXWaylandでX11アプリを動かします。
✕ WaylandはX11のネットワーク透過機能を強化した上位互換プロトコルである:Waylandはネットワーク透過をむしろ標準では持たず、X11の上位互換プロトコルでもありません。
○ WaylandではコンポジタがディスプレイサーバとWindowマネージャの役割を統合し、伝統的なXサーバを介さない:正解。Waylandはコンポジタが表示・合成・ウィンドウ管理を統合し、伝統的なXサーバを介しません。
✕ WaylandはX11と異なりGUIを一切持たないテキスト専用の仕組みである:WaylandはGUI表示のためのプロトコルであり、テキスト専用という説明は誤りです。
✕ Waylandは描画にDISPLAY変数とxhostによるホスト認証を必須とする:DISPLAY変数やxhostはX11の仕組みで、Waylandが必須とするものではありません。
第9問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ

systemd環境で「どのディスプレイマネージャ(GDMやLightDM等)が起動するか」を決めているのは、どのユニットへのシンボリックリンクか。

  1. /etc/systemd/system/default.target
  2. /etc/systemd/system/display-manager.service✓ 正解
  3. /etc/systemd/system/graphical.target.wants/Xorg.service
  4. /etc/X11/default-display-manager
💡 systemdでは /etc/systemd/system/display-manager.service が、実際に使うディスプレイマネージャのユニット(例 gdm.service)へのシンボリックリンクになっており、これが起動されるDMを決めます。default.targetは既定の起動ターゲットの指定で役割が異なります。
✕ /etc/systemd/system/default.target:default.targetは既定の起動ターゲットを指すリンクで、使用するDMを直接決めるものではありません。
○ /etc/systemd/system/display-manager.service:正解。display-manager.serviceが使用するDMのユニットへのシンボリックリンクになっています。
✕ /etc/systemd/system/graphical.target.wants/Xorg.service:graphical.target.wants内のXorg.serviceという形でDMが選ばれるわけではありません。
✕ /etc/X11/default-display-manager:/etc/X11/default-display-managerはDebian系の補助ファイルで、systemdが参照する上記リンクとは異なります。
第10問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ

修飾キー(Shift等)を押しっぱなしにできない利用者のために、1つずつ順に押しても同時押しと同じ効果を得られるアクセシビリティ機能はどれか。

  1. スローキー(Slow Keys)
  2. バウンスキー(Bounce Keys)
  3. スティッキーキー(Sticky Keys)✓ 正解
  4. ハイコントラスト(High Contrast)
💡 スティッキーキーは修飾キーを「ラッチ」し、同時押しせずに順番に押しても組み合わせとして扱える機能です。スローキーは押下を一定時間保たないと入力しない、バウンスキーは短時間の連続打鍵(チャタリング)を無視する機能です。
✕ スローキー(Slow Keys):スローキーはキーを一定時間押し続けないと入力されない機能で、同時押しの代替ではありません。
✕ バウンスキー(Bounce Keys):バウンスキーは短時間の重複打鍵を無視する機能で、修飾キーのラッチではありません。
○ スティッキーキー(Sticky Keys):正解。スティッキーキーは修飾キーをラッチし、順番に押しても同時押しと同じ効果を得られます。
✕ ハイコントラスト(High Contrast):ハイコントラストは視認性を上げる配色機能で、キー入力の挙動を変えるものではありません。
第11問 ・ LPIC-1 / ユーザーインターフェースとデスクトップ ・ コマンド問題
$

実行中のX環境で、接続中のディスプレイ(モニタ)の解像度や向きを照会・変更するコマンドはどれか。

  1. xrandr✓ 正解
  2. xauth
  3. startx
  4. xdpyinfo --reset
💡 xrandr はRandR拡張を介して、接続中の出力(モニタ)の一覧・解像度・リフレッシュレート・向きを表示し変更します(例: xrandr --output HDMI-1 --mode 1920x1080)。xauthはXの認証クッキー管理、startxはXセッションの起動です。
○ xrandr:正解。xrandrは接続中モニタの解像度・向き・リフレッシュレートを照会・変更します。
✕ xauth:xauthはXのMITマジッククッキー(認証情報)を管理するコマンドで、解像度変更はしません。
✕ startx:startxは.xinitrcを用いてXセッションを起動するスクリプトで、解像度の照会・変更用ではありません。
✕ xdpyinfo --reset:xdpyinfoは表示情報を出力しますが --reset で解像度を変更するような使い方はせず、設問の用途には合いません。
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